「許せない訳」...
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今すぐに許せるくらいならば、そもそも問題を抱えたりはしないと思います。
許せない、感情的な理由がそこにはたくさん眠っています。
痛みはもちろん、怒り、不信感、罪悪感、無価値感、無力感など、その状況、その関係性によって色んな感情が許しに抵抗を示します。
また、意識できるものもあれば、感じられない痛み、麻痺してしまった感情もあります。
例えば、小さいころから寂しさを感じ続けていたとしたら、寂しい状況が当たり前になって、“寂しさ”を感じられなくなったりします。
抑圧された感情は意識できない心の痛みとして心の奥底に封印されてしまいます。
でも、無くなったわけではないので、男女関係や対人関係などの問題として“今”に影響を及ぼすようになります。
子どもはその環境に一生懸命適応しようとしますから、自分の感情を抑圧することは、生きる上では大切な要素になることは少なくないんです。
子どもの頃は寂しかったり、甘えたい欲求を我慢していたのかもしれません。
大人になるにつれて、その我慢が当たり前になり、心の中に抑圧されていきます。
でも、甘えたい自分はその時点で成長を止めてしまったかのようになります。
そうすると、大人になってもその頃の心のまま、心を開けなくなることもあるでしょうし、甘えられる相手を見つけた時には、幼児言葉になってその時代を取り戻そうとしてしまったりします。
傷ついた自分を受け入れ、認め、傷つけた相手を許すプロセスが必要になるのかもしれません。
「何をいまさら・・・」と感じるかもしれませんが、その影響を今に引き継いでいるとしたら、やはり、苦しいのは自分自身です。
「許し」のプロセスは心の準備ができてから取り掛かっても遅くはありません。
でも、もし、今の問題を乗り越えるのに必要だと思ったとしたら、この「許し」を“目標”として持つことは、とても有効なアプローチになるのではないでしょう。