まちがいだらけ

孫育て☆親代り☆そして生別れ...

「書くことが癒しにつながる」...

📋️テキサス大学オースティン校の教授ジェームズ・ペネベイカーは40年にわたって、書くという行為と感情処理の関係を研究しました。

ペネベイカーは被験者を二つのグループに分けた実験を行いました。一方は感情的に大きな影響を受けた出来事について書いてもらいました。もう片方のグループには日常的なこと(たとえば自分の靴や、通りを行き交う車など)について書いてもらったのです。一日に約20分ずつ書いてもらう事件を3日間続けました。

 

ペネベイカーは、この実験を通じて、感情的に負担の大きい出来事について書いた人々は、心身の健康が著しく向上したことを確認しました。幸福感が高まり、憂うつな気分や不安が和らぐ効果が認められたのです。実験から数カ月間が経過した時点でも、血圧が下がり、免疫機能が高まり、通院回数が少なくなった。また、人間関係が豊かになり、記憶力が高まり、仕事の成果が上がったのです。辛い経験を書くことでメンタルが改善することがわかったのです。

 

彼の研究チームは、自分の経験について書くことは、 リストラの対象になったエンジニアにも役立つという仮説を立て実験をした結果でも

書くことは自分の経験を処理するのに役立つだけでなく、落ち込ん で無気力になった状態から意味のある行動へと踏み出す力になることがわかったのです。

 

この研究を土台として、さらに数千人(子どもや高齢者、 学生や専門家、健康な人、病人など) を対象に実験が重ねられた結果、向き合い、 感情を言葉で表現することは、ストレスや不安、 喪失感に対処するきわめて有効な方法であることが明らかになりました。ペネベイカーによると手書きやキーボード操作が苦手なら、書く以外の方法でもよいとのことです。